製品説明 英国QUAD社のコントロールユニット（プリアンプ）QUAD44です（写真1）。全てのインターフェイス入出力端子にRCA型端子を装備したグレーカラーの最後期モデルです（写真2）。MMカートリッジ用フォノ入力モジュールが装着されています。製品の仕様はURL: https://audio-heritage.jp/QUAD/amp/44.htmlをご参照ください。 製品状態 1. 外観は塗装に若干のくすみはや底面に小さな擦り傷はありますが、打ちキズ、凹み等のダメージはありません（写真1～3）。年代を考慮しますと綺麗な状態と思います（あくまで個人的主観ですので掲載写真にてご判断ください(写真4～5)。使用環境は禁煙室です。 2. 全ての入力モジュールが正常に動作します。フォノ入力モジュールはMM用が取り付けてあります。 3. 多くの経年使用したQUAD44に見られる入力セレクタの意図せぬ切り替り、入力リセット等の現象は生じていません(写真6)が、QUAD社の公式不具合対処情報に従い、10箇所の基盤両面スルーピンのハンダ修正と4.7uF電解コンデンサを指定箇所へ追加（写真7左下）処置を行っています。 4. 電源ユニットのAC側のサプレッサ・キャパシタ（RIFA 47nF, 100R）は外装にひび割れ等の経年劣化が認められため岡谷電機産業のS1201 (１00nF, 120R）に交換済みです(写真8A)。交換した旧部品のサプレッサ・キャパシタは保存しています。ご要望があれば本体送付時に同包いたします。 5. QUAD44コントロールユニットをQUAD405等のパワーアンプと併用する際に電源をQUAD44の背面のアウトレットからとりQUAD44電源スイッチのon/offと連動させて長期間使用している場合、電源スイッチの接点にカーボンが付着しやすくなり接点の接触不良を起こし電源が入らなくなることが知られています。本器では電源スイッチの不具合は出ておりませんので電源スイッチの交換はしていませんが、製造後30年以上を経過しているため、メインテナンス用に準備していた交換用の用電源スイッチ（新品、写真8D）を同梱します。 6. 動作確認は、周波数テスト用のCDおよびLPレコードを音源としてVUメーター、ピークレベルメーターおよびパワーアンプQUAD 405-2にスピーカーRogers Srudio-1を接続した環境下での簡易チェックです。聴感上で出力音質に異常は認められません。計測機器を用いた精密測定は行っていません。 7. 現状、本機基盤上のコンデンサの容量抜け等の劣化はないと思われます。メイン基盤(PSU board)の電解コンデンサ1000uF 2個、47uF 2個、100uF 1個、「Tone control board」の電解コンデンサ100uF 6個、Tapeユニットの電解コンデンサ 100uF 4個、「Discモジュール」の電解コンデンサ100uF 2個および両極性電解コンデンサ2.2uF と4.7uFの各々2個は未交換です。ご要望があればメインテナンス用に準備していた交換用予備オーディオ用コンデンサを同梱します。 8. PSU基盤上のマイクロリレーも接点不良等の症状は見られず、正常に動作します。ご要望があればメインテナンス用に準備していた互換マイクロリレー（OmronマイクロリレーG5V-2 DC12、写真8C）を同梱します。 9. OP Ampおよび半導体類の予防交換は行っていません。 付属品 本体電源ケーブル(写真9)取扱説明書（英文・和文、写真10上）QUAD社サービスマニュアル（英文、写真10左下）QUAD社公式不具合対処情報（英文、写真10右下）交換した旧部品（サプレッサー・キャパシタ）、予備電源スイッチ、予備リレー(写真8) 注意事項 フォノ入力はMMカートリッジ用モジュールがセットされています。MCカートリッジの使用には、別途MCカートリッジ用フォノモジュールあるいは昇圧トランスが必要となります。動作状態を確認の上で出品しております。完動品ですが1989年製の旧製品です。不明点についてはご質問いただければ、可能な範囲で回答いたします。返品やクレームはお受けできませんので、入札された時点で了解されたものと致します。現状でのお渡しになりますので、掲載写真をよくご覧になりご確認いただいき、ご納得の上でご了承頂ける方のみのご入札をお願い致します。微細な擦りキズ等外見を重視される方、完品を求められる方、神経質な方のご入札はご遠慮下さい。